結論から言うと、IQの平均はどの年齢でも100です。IQ検査は年齢ごとに基準化(年齢補正)されているため、子どもでも高齢者でも同年齢の集団内で平均が100になるよう設計されています。
いいえ、IQの平均はどの年齢でも100です。知能検査は同じ年齢の集団を基準に点数を換算する「年齢補正」を行うため、平均は常に100になります。したがって「30代の平均IQ」「60代の平均IQ」といった年齢別の平均値そのものは、本質的にすべて100です。
直接の点数比較はできませんが、それぞれの年齢集団内での位置は比較できます。子どものIQは同年齢の子どもと比べて算出され、大人のIQは同年齢の大人と比べて算出されます。同じ「IQ115」でも、あくまで各年齢集団の中で上位約16%という相対的な位置を表しています。
知能の中身は変化しますが、年齢補正により平均点は100に保たれます。新しい問題を素早く解く「流動性知能」は20代前半でピークに達し、その後ゆるやかに低下します。一方、語彙や知識といった「結晶性知能」は60代まで上昇し続ける傾向があります。
年齢別IQ表は、年齢で平均が変わるかのような誤った印象を与えるからです。実際には検査が年齢補正されているため、生の能力(流動性知能など)が変化しても、IQの平均は常に100に揃えられます。年齢で平均点が上下する表を見たら、それは生の正答数を年齢補正していない可能性が高いと考えてよいでしょう。
IQの数値(年齢補正後)は下がりません。同年齢の集団と比較される仕組みのため、平均は常に100です。確かに処理速度や流動性知能は加齢で低下しますが、語彙・経験・知識といった結晶性知能はむしろ向上するため、総合的な知的能力は一概に「下がる」とは言えません。
| 年齢層 | 平均(補正後) | 標準的な範囲 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 児童(5〜12歳) | 100 | 85〜115 | 同年齢で基準化。発達段階の差が大きい時期 |
| 10代(13〜17歳) | 100 | 85〜115 | 流動性知能が伸びる時期。同年齢で比較 |
| 成人(18〜29歳) | 100 | 85〜115 | 流動性知能がほぼピークに達する |
| 成人(30〜49歳) | 100 | 85〜115 | 流動性知能は緩やかに低下、結晶性知能は上昇 |
| 成人(50〜69歳) | 100 | 85〜115 | 結晶性知能(語彙・知識)が高まりやすい |
| 高齢者(70歳以上) | 100 | 85〜115 | 処理速度は低下するが知識・経験は維持されやすい |