伝統的にはIQ140以上が「天才」とされ、IQ130以上は上位約2%の「非常に優秀」に区分されます。ただしアインシュタインなど有名人の高IQはほとんどが推定値で、実際に測定された記録ではありません。
伝統的にはIQ140以上が「天才」とされてきました。これは1910年代にターマンが用いた分類に由来し、上位約0.4%(261人に1人)に相当する非常にまれな水準です。ただし現代の知能検査は「天才」という言葉を避け、130以上を「非常に優秀(very superior)」と表現するのが一般的です。
IQ130は上位約2%にあたる「非常に優秀」な水準で、メンサの入会基準線でもあります。統計的には44人に1人の割合で現れる高い点数ですが、伝統的な「天才」の基準である140以上とは区別されます。つまり130は「天才の一歩手前」とも言える優秀な層です。
IQが高くなるほど希少さは急激に増します。平均100・標準偏差15の正規分布では、130以上が約44人に1人、140以上が約261人に1人、145以上が約741人に1人です。160以上になると約31,560人に1人という極めてまれな水準になります。
アインシュタインのIQ約160は推定値であり、実測された記録ではありません。彼は知能検査を一度も受けておらず、この数字は後世に業績から逆算された目安にすぎません。歴史上の偉人のIQとされる数値の多くは同様の推定であり、科学的に確定したものではない点に注意が必要です。
ウィリアム・サイディスやマリリン・ボス・サバント(約228)などが史上最高IQとして挙げられますが、いずれも未検証または旧式の比率IQ算出によるものです。現代の知能検査はおよそ160を超える範囲では信頼性が十分に保たれないため、それ以上の数値を正確に測ることはできません。したがって「世界一のIQ」を断定するのは困難です。
| IQの境界値 | 分類 | 百分位(上位%) | 希少さ(N人に1人) |
|---|---|---|---|
| 130以上 | 非常に優秀(英才) | 上位2% | 44人に1人 |
| 140以上 | 天才(伝統的基準) | 上位0.4% | 261人に1人 |
| 145以上 | 極めて優秀 | 上位0.1% | 741人に1人 |
| 160以上 | ほぼ測定限界 | 上位約0.003% | 31,560人に1人 |