- EQとは、自分と他者の感情を認識・理解し、それを思考や行動に活かして適切に調整する能力です。1990年にサロベイとメイヤーが学術概念として提唱し、1995年にゴールマンの著書で一般に広まりました。論理的・抽象的思考を測るIQとは別の側面をとらえようとする概念です。
- 能力モデルは感情を扱う「認知的な能力」とみなし、正解のある課題で測定します。一方、混合モデルは共感・楽観性・自己統制・社交性といった性格特性や動機づけまで広く含み、主に自己評価式の質問紙で測ります。能力モデルは構成概念が明確で知能に近く、混合モデルは実用的だが性格との重なりが大きいという違いがあります。
- 能力モデルでは感情知能を4つの枝に分けます。第1が感情の正確な「知覚」、第2が思考を促すために感情を「利用」する力、第3が感情の意味や移り変わりを「理解」する力、第4が自他の感情を「調整(管理)」する力です。下位の枝ほど基礎的で、上位ほど高度な処理を要するとされます。
- 測定法はモデルによって異なります。能力EQは正解のある課題で構成されるMSCEIT(メイヤー・サロベイ・カルーソ感情知能検査)などの最大能力テストで測ります。混合・特性EQは自己評価式の質問紙(EQ-iやTEIQueなど)で測りますが、自己認識のゆがみや社会的望ましさの影響を受けやすい点に注意が必要です。
- EQは対人関係の質や一部の職場成果、ストレス対処などをある程度予測するとされます。ただしIQや性格(特に協調性・神経症傾向)を統制すると上乗せの予測力は小さくなることが多く、「独立した知能」と言えるか、測定が信頼できるかは議論が続いています。EQは有用な視点ですが、IQに置き換わる万能の指標ではありません。
EQ(心の知能指数)とは何ですか?
EQとは、自分と他者の感情を認識・理解し、それを思考や行動に活かして適切に調整する能力です。1990年にサロベイとメイヤーが学術概念として提唱し、1995年にゴールマンの著書で一般に広まりました。論理的・抽象的思考を測るIQとは別の側面をとらえようとする概念です。
能力モデルと混合モデルはどう違いますか?
能力モデルは感情を扱う「認知的な能力」とみなし、正解のある課題で測定します。一方、混合モデルは共感・楽観性・自己統制・社交性といった性格特性や動機づけまで広く含み、主に自己評価式の質問紙で測ります。能力モデルは構成概念が明確で知能に近く、混合モデルは実用的だが性格との重なりが大きいという違いがあります。
EQの「4つの枝」とは何ですか?
能力モデルでは感情知能を4つの枝に分けます。第1が感情の正確な「知覚」、第2が思考を促すために感情を「利用」する力、第3が感情の意味や移り変わりを「理解」する力、第4が自他の感情を「調整(管理)」する力です。下位の枝ほど基礎的で、上位ほど高度な処理を要するとされます。
EQはどう測定しますか?
測定法はモデルによって異なります。能力EQは正解のある課題で構成されるMSCEIT(メイヤー・サロベイ・カルーソ感情知能検査)などの最大能力テストで測ります。混合・特性EQは自己評価式の質問紙(EQ-iやTEIQueなど)で測りますが、自己認識のゆがみや社会的望ましさの影響を受けやすい点に注意が必要です。
EQは何を予測し、どんな批判がありますか?
EQは対人関係の質や一部の職場成果、ストレス対処などをある程度予測するとされます。ただしIQや性格(特に協調性・神経症傾向)を統制すると上乗せの予測力は小さくなることが多く、「独立した知能」と言えるか、測定が信頼できるかは議論が続いています。EQは有用な視点ですが、IQに置き換わる万能の指標ではありません。
EQの2大モデルの比較 — 能力モデルと混合/特性モデル
| 観点 | 能力モデル(サロベイ&メイヤー) | 混合/特性モデル(ゴールマンほか) |
|---|---|---|
| とらえ方 | 感情を扱う認知的な能力 | 能力に性格特性・動機づけを加えた広い概念 |
| 主な構成要素 | 知覚・利用・理解・調整の4枝 | 自己認識・自己統制・共感・社交性など |
| 測定法 | 正解のある最大能力テスト(MSCEIT) | 自己評価式の質問紙(EQ-i, TEIQueなど) |
| 長所 | 構成概念が明確で知能に近い | 実用的で職場研修などに応用しやすい |
| 弱点・批判 | 課題の「正解」設定が難しい | 性格との重なりが大きく自己評価のゆがみ |
| IQとの関係 | 緩やかに相関(中程度未満) | IQとはほぼ独立、性格と重なる |
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